某月某日
[click to snapshots] マックを家で食う、ということには色々なメリットがある。バイトのポテトの塩振りが甘くても、自分で好きに味付けできる。仏産の天然塩で塩味をつけるとか、有機なケチャップを付けるとか、全て自由。(ジャンク + 良い調味料はウマイ)
それにアルコールを出さないマックでは不可能なことだが、油まみれのあのメニューには断然ビールが合う。栄養バランス的には、まったく最低のビック(メガ)マック・ポテト・ビールという組み合わせも、持ち帰りならではの技。この組み合わせは、特に飲んだ後などに、衝動的に買ってしまう危険な組み合わせ。
帰りがけ、夜中のマックに近寄ってみる。
カウンターの上にはダンボール入りのアイスクリームコーンが放置され、フライヤーの脇にはポテトがカゴに入れて積みっぱなしになっている。カウンターのこちら側は、ギャル男を筆頭に、原形をとどめないデコ電をいじる女、やや酔ったリーマン(俺だ)等々、荒んだ客層。「北斗の拳」か。
家マックの誘惑はあるが、今日はやめておこう。何か危険な臭いがする。あの積みっぱなしポテトが出てきたらショックだし。
Photo: "なんだこのビールは?" 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.
某月某日
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時間は誰の味方でもない
強いて言えば、命ある者の味方だ。
Photo: "lotus" 2002. Kyoto, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM), Kodak EB-2, Nikon LS5000
某月某日
[click to snapshots] もしもし?
暑い、、もしもし?
暑いぃ、、大丈夫ですか?
暑い、ちゅーねん日向ぼっこしてるんじゃないんですか?
向こうに、もう一匹おるだろあぁ、居ますね
後から来たくせに、ぐんぐんでかくなりやがってなでかいですね
だいたい、あいつが暑苦しいんじゃゼニガメは嫌いですか?
嫌いとかじゃなくてな、もうちょっとこう、慎みとかな、、椰子の木が生えましたね
これか、たいして日陰にもならんけどな日向ぼっこしてるんじゃないんですか?
カメと言えば甲羅干しって思ってるだろまぁ、、
そういうヤツとは余り話したくないな、、、。
暑いな、、、。
は虫類はやはり暖かいのが好きなんだろうとは思う。夏場に来て、ヤツらはもりもり動いているからな。
Photo: "日向ぼっこカメ" 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.
某月某日
[click to snapshots] 「あ、生きてたんだ」
暗闇から飛び出してきた、見覚えのある顔は、僕の前でほんの数秒立ち止まり、そうしてまた暗闇に消えていった。
僕がそいつを初めて見たのは、まだ暑い夏の盛りだった。僕がこの街にやって来て、間もない頃の事だ。雨が上がった昼過ぎ、買い物に出かけて、運河にかかる橋にさしかかった。
その時、夏の太陽が照りつけるアスファルトの上を、白昼堂々、僕の方に向かって径の真ん中をカサカサやってくる黒いアレ。沖縄あたりでは日中も径を闊歩するらしい、あの昆虫が、温暖化した東京でも堂々と出現するのか。結構ビックリしているところに、その昆虫を元気よく追いかけてきたのが、その猫だった。
白地に、黒とグレーの模様の入った猫は、まだ子猫、と言っても良かった。その昆虫は獲物、あるいは遊び相手だったのかもしれない。昆虫は僕に向かってきたと言うよりも、子猫に追いかけられてきたのだった。あんなものを追いかけるのか!と固まっている僕を尻目に、子猫はトコトコ走り去っていった。
どうやらその子猫は、その橋のたもと辺りに住み着いたようで、それからも結構姿を見た。車の物陰から、何かを狙っていたり、木の陰をうろうろしたり。昼寝をしている所なんかは見たことが無くて、元気なヤツだと思っていた。
とびきり暑かった夏が過ぎ、風の吹く秋が来て、そうして冷たい冬が来た。その頃になると、あまりそいつの姿は見なくなった。
冬。冷たい雨が強く降るある夜、橋を通るとどこからとも無く、猫の鳴き声がした。苦しいような、寂しいような、そういう声だった。あいつかなと思って、少し周りを探してみたが、暗くてさっぱり分からない。そうするうちに、声は止んでしまった。
春が来て、運河にさくらの花びらが散るようになっても、あいつの姿は見えなかった。あいつは首輪なんてしてなかったし、誰かに餌を貰っているようでもなかった。野良猫の生存率というのは、決して高くは無い。飢えと病気、彼らの多くが、短命に終わると聞く。そういうことなのだろう、と思った。
そうしてまた夏が来て、ひょっこり僕の前に出てきたそいつ。
暫くぶりで僕をじっと見るそいつは、もう、子猫ではなかった。精悍な若い猫になっていた。僕の目をひとしきり覗いて、スイッと走っていってしまった。そうか、生きてたのか。それは、結構嬉しいことで、そいつは僕が新しい街で初めて見つけた知り合いでもあったのだ。
それ以来、そいつの姿を、またいつもの場所でよく見るようになった。僕のことを覚えているのかどうか、それはよく分からないけれど、直ぐに逃げることは無い。ちゃんと写真を撮らせてくれるほど、のんびりはしてないのだけれど、頑張って撮ってみた。まあ、写りは酷いもんだけど、生きてたんだからね。
それにしても、橋の近所であいつに似た子猫が何匹か、遊んでる。あれらは、あいつに関係有るのかな?
Photo: "生きていた子猫" 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.
某月某日
[click to snapshots] 近所のイタメシヤからイカメシが出来たぞというメールが来る。イカメシ?
そして出てきた。イカメシ、、だな。ただし、中身はリゾットなので、あくまでイタリア料理の一線は守っているという主張。
プロの料理人と素人の違いは、材料の組み合わせから出来上がって来るであろう味を、事前にイメージする能力にある。だから、この物体も、ちゃんとイタリア料理の範疇に入った味になっている。
しかし、まぁ、なんというか何を食べてるのかよく分からない料理ではある。目で見て、こういう味だろうという強い印象を得て、そこから実態があまりにも遠いと、脳みそが付いてこないのがよく分かる。見た目と味のリンクというのは、結構重要なんだな。うまいけど。
ちなみに作成者のコメントは、「二度と作らねぇ」だった。(かなりめんどくさいみたい)
ところで、このイカはどこか間違っている。分かるでしょうか。
Photo: "イカメシ" 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.