某月某日
[click to snapshots] 路地を見ると、建物がなくなっていて、ガランとした空き地が広がる。
そこに何があったのか、毎日目にしていたはずなのに、思い出すことができない。意外と、簡単に忘れてしまう。
それはそれで、良いのかもしれないし。
忘れられないものだって、あるし。
Photo: "空き地" 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.
某月某日
[click to full size photograph] 黒澤明監督の映画「乱」をたまに見る。全部は見ない。城攻めのシーンだけを見る。
この映画は、紛れもなく、エンターテインメントだ。でも、ホンモノだ。
格調高いというのではなくて、ホンモノ、なのだ。色が。流れる血は、ヨーロッパ中世の食人画のような赤。夜の闇を横たえたような、土の黒。
文化の重さ、というか、一朝一夕にはできんな、これは、という画が続く約 15分。
世界のどこの文化でもない、日本の文化、が生んだ映画だと思う。
黒澤が言っていたことに、とにかく本(脚本)を書かないとためだ、ということがある。映画をつくりたい、というのに、最初からたいそうな設備もスタッフもいらない。わら半紙と鉛筆があれば、本は書ける。それをやらないとだめだ、と言う。確かに。しかし、それが出来る人間は、そうは居ないのだと思う。
Photo: "旗" 2003. kamakura, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EBX.
entertainment: 2a 楽しい気晴らし(を与える[得る]こと), 慰み, 娯楽; 《劇場・サーカスなどでの》見世物, 催し物, 興行もの, 余興, 演芸.[株式会社研究社 リーダーズ英和辞典第2版]
某月某日
[click to snapshots] 大学で習ったことは、二つだった。
一つは、「自分が感じ、考えたことからだけしか、人は出発できない。だから、それがどんなに世の中と違っていても、あるいはどんなに稚拙に思えても、それを大事にし、守れ」ということ。
これは、僕がものを書いたり、何かを決めたり、意見を言ったりする時の、全ての基礎になった。
二つ目はまたこんど。
Photo: "街路" 2005. Tokyo, Japan, Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.
某月某日
[click to full size photograph] 全てのカタチには、必然があるのだろうか。
この奇妙なカタチをした、花とも、葉とも、蔓ともつかない植物の、しかし完璧な美しさには、どんな必然があるのだろうか。
透明な目で見れば、世界は奇跡に満ちあふれている。
世界が美しさを失ったのではなくて、我々が遠ざかったのだと、教えてくれる。
Photo: "奇妙なカタチ" 2006. Kanagawa, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak 64.
某月某日
[click to full size photograph] 新緑の甘い風が、今年も吹いてきた。
ぐー。
ちょっと素敵な夢を見て、夕方。
Photo: "同じ葉っぱ" 2006. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.