今日の一言。
2004年 12月の一言 

某月某日
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かんぱちオレンジ(カスタムメニュー)
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「次は何にしましょう」

「かんぱちオレンジで」

「かんぱちオレンジはいります!」

「!」



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かんぱちオレンジを本当につくってくれるとは思わなかった。ワサビの風味が効いてます。(魚は中に沈んでる、、)



Photo: "かんぱちオレンジ(カスタムメニュー)" 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.
注:全部飲んだ。



某月某日
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American breakfast
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中国の食べ物はおしなべて旨かった。不味くて食えない、というものはほとんど無かった。

でも、西洋料理はいけない気がする。数を食べたわけではないし、きっと美味しい店もあるのだろうけれど、どうもまだこの国に西洋料理は合わないようだ。中華料理の奥深さ、凄さから一転して、変な(面白い)料理が出てくる。

僕はホテルの朝飯は(安いから)ずっとルームサービスをとっていた。これが、和洋中色々バリエーションがあったので、順番に試したのだが、洋食を頼むとなかなか面白かった。



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初日、American breakfast というセットを頼んでみる。(肉、卵、パン、ジュース、飲み物を選んで組み合わせる)

未だ暗い早朝、部屋のチャイムが鳴って朝食がやってくる。ちゃんとクロスの引いた移動テーブルに載っていて、値段を考えるとお買い得。(現地価格で言うと、ぼったくり)去り際の「Have a nice day, sir.」という怪しい英語の挨拶は、別にマニュアル化されている訳ではなくて、何も言わずにドカドカ飯を置いていく人も居たりして、サービスの質がいまいちバラバラなのが面白い。



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食べてみよう。ベーコンはまだ食えるのだが、(大量の)スクランブルエッグが完全に炒り卵だ。中国料理は生もの出さないというが、やはり刻み込まれた習慣が、このスクランブルエッグの炒り卵化なのだろうか。中華 400年の歴史はたやすく、スクランブルエッグの半生化を許さない。その背後には、ニンニク(!朝なのに)と干しプチトマトを炒めたような謎の野菜(これが毎回付いてくるのは閉口した)、冷食のポテトみたいなカタマリは油が良くなくてかなりマズイ。オムレツは作れるのか?と思って頼んでみたら、これまた、固めた炒り卵みたいなのが出てきてうんざりした。

バスケットに入ったパン、そうパンはどうなんだ。説明によれば焼きたてとのことだが、そんなことは無い。でも、クロワッサンは容赦なくバターを使っていて、これはいい。小麦粉は伝統的に使っているから(米の取れない黄土高原では小麦粉からラーメンの原型が生まれたらしい)、得意と言うことだろうか。(でも、別の日に頼んだマフィンは酷かった)付け合わせのジャムは、しまいに飽きて蜂蜜にしてみたら、これがなんと美味しい。クロワッサンに蜂蜜を付けると、それはそれは幸せな食べ物になることに、今回初めて気が付いた。ちなみに、蜂蜜はオーストラリア製。(全然中国には関係ない話だが)

最後、全然期待してなかったのだが、飲み物に選んだチョコレートミルクがいたく美味しい。カップ 3杯分ぐらい入った大きなポットで来るので、朝方の飲み物は全部これで賄える。普段、甘い飲み物はあまり飲まないのだが、まだ薄暗い朝にメールを書きながら啜っていると、結構幸せな気分になるものだ。結局、毎朝このチョコレートミルクを飲み続けた。そういえば、永井荷風も「ショコラ」を啜ることを朝の日課にしていたっけ。



Photo: "American breakfast" 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.
注1:中国粥の朝食は(一番安くて、一番量があって)そうとう旨かった。さすが本場。付け合わせの、塩っ辛い卵の漬け物みたいなのを丸ごと浮かべて食べると、異国情緒満点。特大の丼に入ってくるので、半分も食べられないが、、。
注2:この前、Project X の再放送か何かで、東京オリンピックの選手村食堂の話をやっていた。日本にエスニック料理が根付く前の出来事、というか、まさに(日本アレンジの)洋食ではなくてネイティブな外国料理がポピュラーになる一里塚となった出来事だ。400人のコックが、世界中からやってくる選手のための食事をつくり、その技術とレシピは日本に外国料理の基礎を作った。中国も北京オリンピックでは世界中の料理を作らなくてはいけない。そういった、幾多の試練(?)を超えて、外国文化は根付くのかもしれない。



某月某日
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String Quartet
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手の込んだ飾り付けをされたツリーは、それがどこの街に立つツリーでも、誰かに見せてあげたい、そういう種類の美しさ。それは、一人で見てもまったくもって仕方ない、ということでもあるが。



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社会主義の国にもクリスマスツリーは立っている。北京のホテルで巨大なツリーに出迎えられ、もちろん僕は一人で、ちょっと複雑な気分。ツリーの向こうでは、ラウンジの BGM 代わりに生の弦楽四重奏。特別にやってるわけでもなく、毎晩この調子だから、4人で弾いてもギャラはそんなに高くないということか。ここにも、「とりあえず人を配置しておけ」の法則を見る。

日本に戻ってくると、あちらこちらにツリーが立ついつもの年末の光景を目にした。ロックとマックとクリスマス。欧米的豊かさの尺度としてのクリスマス、なんてわかり易い。



Photo: "String Quartet" 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.



Korea #1
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謎の食堂
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えーと、このペットボトルに入った水は大丈夫かな。きっと中身はミネラルウォーターっていうんじゃなくて、ペットボトルのリサイクルなんじゃないだろうか。だって、口が開いてないボトルは一本も無いもんな。水は飲まないようにしよう、、。

食い物が、キムチキムチキムチ。味が、辛い、すごく辛い、痛いの3種類。(もちろん、ステレオタイプ。馴染みのない文化は、みんな均質に見える)この国の食べ物って、体に合わない気がする。しかし、ホテルで食うのは負けた気がするから、今日も外で食べましょう。



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今日は仕事は無いので、市街に足を伸ばす。南大門市場の外れ、海産物を売っている横町の路地裏。昼時に食堂を覗いていたら、おばちゃんに強引に中に押し込まれる。まあいいかと、テーブルに座って、キムチチゲを頼んだ。しまった、またキムチか。天井は低く、二階を歩くお客の足音がする。1メートルも幅のない路地を挟んで、反対側が厨房になっており、キムチを切ったり、なにやら煮込んだりしている。店は決して広くないが、市場の人間や、会社員、買い物に来たおばちゃんなんかが、次々とやってくる。

暫くして、石鍋に入って、親の敵のようにグツグツ煮えたぎったキムチが、、。白菜キムチと、豚肉と、なんかいろいろ入ってる。で、それをキムチをおかずに食べる感じ。痛んだ胃に唐辛子がしみるなぁ。でも、ご飯は赤米でヘルシーね。水は飲まないようにしたかったが、あまりに辛いので、飲んでしまう。

食ってる途中で腹痛くなってきたよ。(全部食べたけど)



Photo: "謎の食堂" 2004. Seoul, Korea, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

注:水のパッケージはボルビックに見えるかもしれないが、ボルビックではない。そういうノリのものが、ここには多い気がする。定食は 5,000W (\500)、ちょっと高い。

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