今日の一言。
2002年 10月の一言 

某月某日
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麻布の旗
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アイリッシュの店を紹介してもらった。

値段が安い。遅くまでやっているし、歌舞伎町の入り口すぐのところにあるから、行きやすい。料理は、値段の割りに美味しい。トマトのフライなんて、少し気が利いてる。ギネスの泡も、許容範囲。

たった一つ、問題は、マスターがうるさいこと。賑やかで楽しい、というのではなくて、ただ声が大きくて押し付けがましい。話しが長い。説教くさいバーテンダーほど、嫌なものはない。



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カウンターでぼんやりと飲んでいると、かのマスターが話しかけてきた。なにやら、一人で酒を飲む事の利点について、語っている。


「一人で飲んでるときはボーッとするのがいいんですよ!」

そうね。だから、ほっといてくれ。

「あとね、小説とかもいいんですよっ!何も考えなくていい、馬鹿みたいな本を読むんです。村上春樹とか。」

僕はその時、村上春樹の「1973年のピンボール」を持っていたのであって、よほど、「これのこと?」と鞄から取り出そうかと思った。が、このアホになにを言っても仕方のないことだと思い直して、気の無い返事をしておいた。時間が早ければ、いつもの店で飲みなおしたいぐらいだ、、。



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この店、皆で飲むには安いし美味いし、なかなかよいが、一人で行く事は慎むべきだろう。まあ、はまってこそ、良い店の有り難味も分かるのだけれど。





Photo: 2002. Tokyo, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.
注:この写真は、いつものお店の方。



某月某日
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最近、中央線でリフレッシュ工事というのをやっている。平日の昼間あたりに、電車の運転を止めて全線で一斉工事するのだ。

いったい、どんな工事をしているんだろうと思って、併走している総武線から眺めてみた。なんか、作業をしている雰囲気が無い。

ヘルメット姿の人々が、タバコを吸ったり、ジュースを飲んだりしてリフレッシュしていた。



某月某日
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食糧ビル
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保険の代理店をやっているというじいさんは、知り合ったばかりの僕たちをビルの一室に案内してくれた。そこが彼の事務所だった。ストーブが燃え、暖かい。部屋はあまり広くはなかったが、中庭からの光が差して明るかった。

従業員一人の保険代理店。机の上の文房具はきちんと整えられ、壁のカレンダーには予定がメモされていた。


「こうやってさあ、働いてるのが一番いいのさ。」

2年前、20世紀最後の冬。「佐賀町エキジッビト・スペース」のクローズイベントを見に行った時、僕ははじめてこの食糧ビルを訪れた。食糧ビルは、地下鉄半蔵門線水天宮駅から、少し歩いたところにある。そのモダンな建築は、かつて穀物取引のために建てられ、今は、いくつかのアートギャラリーと、いくつかの会社の事務所が入る雑居ビルになっている。そして、だいぶ昔に立てられたこのビルで、だいぶ昔からこのビルで働いてきたそのじいさんと、仲良くなった。



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今から半世紀ほど前。当時はまだ穀物取引が盛んに行われていた食糧ビルに、一人の若者が就職した。その頃、正米市場があったこの界隈は、とても賑やかだった。一生懸命働いて、あっという間に何十年かが経った。やがて、米の流通は自由化され、若者も定年を迎えた。

いったん会社はやめたけれど、小さな保険の代理店をはじめた。その事務所は、やっぱり彼が長年勤めてきた食糧ビルの一室だった。じいさんの人生は、このビルと一緒に続いてきたのだ。

美しいアーチ状の梁に囲まれた中庭、高い天井、コミカルなベランダ。食糧ビルは、見れば見るほど、興味の尽きない建物だ。じいさんは、一般の人は立ち入る事ができない、ビルのあちこちを案内してくれた。これはあの映画の撮影で使った部屋、これはあのドラマで使ったトイレ、、これは昔は動いていたエレベータ。じいさんにもらった黒飴を舐めながら、廊下を歩くと、過ぎ去った時間の匂いがした。



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その食糧ビルが、マンション建設のために壊されるという噂を聞いた。本当だろうか?


食糧ビルでの出来事の詳細は[ここ]



Photo: 2000. Sagacho, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Agfa,
注:最近だと、C1000 タケダの CM はここで撮っていると思われる。



某月某日
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電車の中で、妙な単語をプリントしたTシャツを着ている人を見た。
黒地のシャツに、白抜きで漢字二文字。



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はっきり覚えてないが、たしか「甘食」とかそんなような単語。
でも「甘食」のほうが、まだ、ちょっと面白い。そんなぐらいの感じ。



注:あま‐しょく【甘食】甘味をつけた円錐形の菓子パン。[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]



某月某日
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そういえば、Deep River のおまけにくっついてきた、ポスター。
東京のどこかの下町の裏路地に、うつむき加減に立っている宇多田ヒカル。



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綺麗だとか、そういう写真ではない。ただ、凄く親密な感じがする写真。
部屋にポスターを貼ったりすることはあまりないのだけれど、しまう場所もないので貼っておいた。

今見ると、もしかして、これって宇多田のダンナが撮ったのかもしれんなぁ。と思った。



某月某日
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羊ページを新しいレンタルサーバーに引越して数日。ようやく落ち着いた。

今まで羊ページを置いていた AT&T はなかなか速かったし、安定していたので特に不満もなかったのだが、ディスク容量が足りなくなってきたので、これを機会に独自ドメイン&レンタルサーバーに移行することにした。なにせはじめてのことだったので、いろいろ調べながらの作業になり、トータルで1週間ほどかかった。それでも、意外と速く、安くできたと思う。

独自ドメイン&レンタルサーバー移行にあたっては、ネットの情報に頼ったが、意外とまとまったものが少なかったので、参考までに今回の移行作業の経緯などを書いておく事にする。それから、「こんな怪しいレンタルサーバー屋はやばい」という話も。

順番としては、まず自分のドメインを取得して、レンタルサーバーを決め、最後にドメインの DNS エントリーを設定すれば完了。ドメイン取得とレンタルサーバーを同じ業者に頼む方法もあるが、僕は別々の業者にした。餅は餅屋ということもある。



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まずはドメイン取得。最初に自分のドメイン名を考えなくてはならないのだが、羊ページの場合は、sheeppage.com であっさり決まり。.jp ドメインという手もあるが、高いし、今のところ浸透してないので却下。決めたら業者の選定だ。ドメインの取得は、業者によってそれほどサービス内容は異ならないが、そのくせ値段が大きく違う。特に、日本国内の業者で gTLD (generic Top Level Domain: .com .net等) の独自ドメインを取得しようとすると、普通、年間で数千円かかる。これに対して、U.S. の業者で取得すれば千円前後でOK。英語をいとわなければ、海外で取ったほうがコストパフォーマンスは圧倒的に高い。いずれにしても、ドメイン取得自体は非常に簡単で、クレジットカードさえ持っていれば、Web 上で普通の買い物感覚で取得できる。(あくまで、.com などの一般的なものは、だが)

もう一つ、ドメイン取得で問題になってくるのは、whois のエントリーをどうするのか、ということだ。gTLD を取得すると、その取得者は住所、氏名、電話番号などを whois のデータベースに公開しなくてはならない。ドメインの取得が、法人や一部の個人だけに限られていた時代ならば、このルールも分かるが、一般的な人がドメインを取れる時代には、いささかそぐわない決まりだ。ドメイン名が分かれば、その管理者のプライバシー情報を、誰でもどこでも、いつでも入手可能ということになる。特に、女性で独自ドメインをとりたい場合は、これがネックになり、従来は知人に取得してもらう、などということもあったようだ。

このエントリーを業者の方で代行してくれる Domain by proxy というサービスが、ちょうど先月から登場した。このサービスを行っているのは、www.godaddy.com。価格も安いし、DNSエントリーの変更などもWebからできるので、とりあえずこの業者に決めた。僕の場合、3年契約で、だいたい5,000円ぐらい。(ドメイン取得、維持、及び Domain by proxy サービスを含む)あとは、レンタルサーバーを借りて、DNS エントリーを入れれば、新しい sheeppage.com を開店できるというわけだ。



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次のステップである、レンタルサーバーの選定は、ドメイン取得よりは難しい。いろんな条件が人によって違うし、業者もいろいろだ。僕の条件はこんな感じ。

こういう条件に合致する業者は、探してみると実はほとんどない。それに、金に糸目をつけなければ大手もあるけれど、月2,000円ではどうしてもベンチャー系の業者になる。そうなると、当たり外れは(大手でさえあるのだから)かなり大きいことを覚悟しなくてはならない。

いろいろ吟味して、結局 CsideNet にした。契約のポイントは次の通り。ホームページの作りが良く、分かり易かったこと。制限事項の根拠などサービス要件がしっかりしていること。そして、各サーバーのネットワーク転送量と、CPUのロード状況を一般公開するなど、情報開示が良い点を評価した。契約してみると、手続きも迅速で(申し込みから開通まで 5日間、振込みとかの時間も含む)、今のところなんの問題もない。必要な機能を全部備えているし、サーバーのレスポンスも AT&T と同じか、ちょっと良いぐらいだ。

銀行振り込みで年間契約料を支払い、12時間後に開通した。AT&T では ISP 提供の CGI を使ってメールフォームやカウンタを実装していたので、これを sheeppage.com 用に新たに設置し(にほんごCGIインデックス で探した)、リンクやメールアドレスを直し、新しいサーバーにデータをアップして、そして、こうして皆様に www.sheeppage.com をご覧いただいている次第だ。まだ暫く運用してみないとなんとも言えないが、まずは、うまくいったのではないかと思っている。



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さて、参考までに、こんなレンタルサーバー業者はやばい、という例を挙げておこう。レンタルサーバー業者は、それこそ沢山あり、しかも結局は「契約してみないとわからない」。しかし、ちょっと注意して情報を集めれば、ある程度はリスクを回避できる。まあ、結局はその人の運次第というのも大きいのだが、、。(そういう業界だし)


- こんなレンタルサーバー業者はやばい -


  • ホームページがやばい
  • 怪しいレンタルサーバー業者は、そのホームページからして怪しい。例えば、なんかサービスと関係ないバナーが大量に貼られていて、「今すぐ君もネットでサクセス!」みたいな雰囲気をかもし出していたら、それはやばい。あるいは、リンク切ればっかりとか、ページ数がやたらに少ない(しかも長い)とか、社長の一言がほとんど宗教とか、説明が少なくてサービス内容が分からないとか、そういうのはやっぱりやばい。ホームページなんて、いくらでも取り繕うことができそうに思えるが、そうでもないらしい。

  • 値段がやばい
  • 全部コミコミ、ディスク容量無制限で1ヶ月250円!とか、サービス内容に比して明らかに安すぎる業者はこわい。世の中にうまい話は無い。あるのは「リーズナブルな話」だけだということを、まず肝に銘じる必要がある。謳われているサービスの内容と、料金のバランスがあまりにもかけ離れている時には(安すぎる場合もあるし、妙に高い場合だってある。ドメイン取得サービス 50,000円とか。)、よくよく注意する必要がある。

  • 実は一人
  • 俺の力で世の中に風穴をあける、未来を切り拓く。というのは格好良いが、やっぱり一人でやってると、サポートに手が回らないとか、知っている技術にむらがあるとか、問題は多い。三人よれば文殊の知恵というわけで、やっぱり何人かは必要じゃないだろうか。

  • サーバーは海外だった
  • レンタルサーバーの場合、よくよく見ると、海外法人だったりすることも。海外レンタルサーバーが良くないというわけではないが、日本国内よりもリスクはある。たとえば、日本国内なら、どこらへんに事務所があるかとか、取引先がどうだとか、ある程度は参考になるけれど、海外じゃわからん。それから、トラブッた時にはよけいにややこしいことになる。それに、回線がどうしても海を越えるので、期待したよりも速くないなんてことがあるかもしれない。

    それから、意外と多いのが海外レンタルサーバーのリセラー(再販業者)。この場合、トラブル対応などは日本で行ってくれるので、まだ良いけれど、逆に日本の業者だと思って契約したら、サーバーは海外だったなんていうことになるので、事前に再販なのか、再販だったらどこの再販なのかは確認した方がよい。

  • バックボーンが ADSL
  • 100Mbps と書いてあっても、実は FTTH でしたとか、よくよく調べたら ADSL だったとか。お前はそれを「バックボーン」と呼ぶのか?というケースもまるでないわけではない。個人的な意見を言うなら、そんなものを借りるなら、自分で自宅にサーバーを置いても一緒だ。あと、こういう「バックボーン」の業者に限って、転送量無制限とか書いてあるのが怖い。

  • 電話番号が書いてない
  • 普通、連絡用の電話番号はあるものだと思ってチェックもしないものだが、いざトラブって、幾ら調べても載っていない、なんてことがある。「何かから逃げたいのではないか」などと勘ぐりたくなる。



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    と、いろいろ挙げましたが、つまりは自分の財布と、要件と、好き嫌いに相談して決めてくださいということです。



    注:この文章は、いかなる業者のいかなるサービスに対しても、契約を推奨したり、あるいは妨げたりするものではありません。



    某月某日
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    http://www.sheeppage.com/
     ということで、ドメインをとって引っ越した。

    CGIのフォームやカウンタを設置したり、リンクを直したり、意外とやることが多かった。というか、凄く多かった。

    ドメインはアメリカの会社で直接取得した。年8ドルぐらい、安い。



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    疲れたので、今日の更新はここまで。



    京都
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    清明神社本殿
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    晩夏、完全なオフシーズンの京都。見かけるのは、果てしなく暇そうな老夫婦か、激安狙いの海外観光客、そして羊ページ管理者ばかり。

    しかし、ここ清明神社だけは何かが違う。混み具合が違う、客筋が違う、雰囲気が違う。神社仏閣には普通ありえない、なにか別の空気が張り詰めている。



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    一言で言えば、「ブーム」なのだ。

    清明神社は映画「陰陽師」の主人公、安倍晴明を祭る神社。映画「陰陽師」は、どうやらなかなかヒットしたらしく、境内をうろうろしている親子連れや、おばちゃん集団、年配カップルなど、大半が明らかに「その筋」の客だ。境内には、映画「陰陽師」のポスターが貼られ、社殿は新築され、なんだかすごいことになっている。おりしも、宮大工が、さらなる社殿の増築のため、白木に鉋をかけている。



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    「そういうもんじゃないだろ、、」

    といっても、そういうものなのだ。もちろん、グッズだって負けていない。鹿に「しかせんべい」、陰陽師には「五芒星ロゴ入り西陣織シルクネクタイ」、望もうと、望むまいと、そうなるのだ。



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    さすがに、本殿の周りは昔の落ち着いた雰囲気が残っていてホッとする。鮮やかな五芒星を描いた提灯、風雨に晒された柱木。紙と木のコントラスト。かつて、平安京を鬼から守った陰陽道の神社も、今は静か。


    追伸:そうそう、陰陽師2も製作中だって。ポスターが貼ってあったよ。



    Photo: 2002. Kyoto, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM), Kodak EB-2, F.S.2
    注1:「五芒星ロゴ入り西陣織シルクネクタイ」は神社のオフィシャルグッズではなく、近所の微妙な感じの土産物屋で売られていた。



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