今日の一言。
2001年 8月の一言 

某月某日
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皆さんは、携帯電話をトイレに落としたことがあるだろうか。

僕はある。それも2台同時に。(ただし、トイレ使用前)

人間は不思議なもので、あまりに動揺すると、極めて不可解な行動をとりはじめる。その時僕は、とっさに水洗ボタンを押し、必死に水を流したのだった。あたかも、自分の過ちをなきものにしようとするかのように。



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水に落とした携帯は、即座に電池を抜き、数日間陰干しを行う。そして、移動通信体の神に祈りを捧げた後(お供えは笹団子)、電源を入れれば、もしかして動くかもしれない。僕のは動いた。2台とも。



注1:とにかく、ショートさせなければなんとかなる訳です。



某月某日
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文章は、時間を超えて、人の鼓動を運ぶ。

部屋の片付けをしていると、昔使っていた手帳が出てきた。日に焼けて退色してしまったサザビーのシステム手帳。その中には、ある日、Los Angelesの空港で書いたメモが綴じてあった。僕が旅をしながら書いた、多分初めての文章だ。



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L.A.空港でこれを書いている。誰にあてた文章でもないけれど、いつか誰かが読んでくれるかもしれない。

出発までの1時間、ロビーに座り、オレンジジュースを飲んで、村上春樹を読んでいる。見知らぬ土地で、1人きりで、小説を読むのは、けっこういい気分だ。僕は、一人旅なんてできないタイプだと思っていたけど、けっこう向いているかもしれない。1人だと、日ごろ自分が、いかにまわりに気をつかっているのかが分かる。

3年前と同じように、慈善団体の怪しい男が、寄付を募っている。アメリカに最初に来たときは、空港中にたちこめる外国のにおいに圧倒された。今はそんなことはない。

 旅行者というのは、ある種気分のいいものだ。何も期待されないし、何の責任もない。僕は旅が好きだ。切り離された感覚が、とても好きだ。今居る、デルタ航空のゲートからは、メキシコにだって行けるんだ。

でも、これから帰りの便に乗る。日本に、僕は大切なものを置いてきたから。



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だってさ。



Photo:1995, Westin Bonaventure, Los Angeles, CA, USA, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-film.



某月某日
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羊ページの管理者は、ここ数ヶ月の間に、幾つかの「快適生活用品」に投資を行った。これから数回に渡り、これらの商品のレビューを行う。(つもりだ)



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・Flex Syncro System 7570(自動洗浄&充電用母艦付、電気髭剃機)

Braunの電気剃刀。日本製の競合製品は色々あるが、あまりにも生活感が滲んでしまうと言うか、切実すぎるので却下。System 7570は、意味のない大型液晶を搭載していたり、手に馴染まない流線型のデザインだったりして、電気剃刀にあるまじき勘違い感がとても良い。一言で言えば、無意味に洗練された髭剃り。もちろん、世界を駆け回るエグゼクティブな貴方のために、電源は240Vまで対応だ。



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まあ、剃り味というのは、多分なかなか良いのだと思う。普通の電気じゃない剃刀に負けない。(僕はあまり髭が濃くないので、別になんでもいいといえばいいのだ)

ただ、最も重要なギミックは、母艦部分。つまり、自動洗浄&充電システムだ。シェーバーを立てる、スタンドのようなものが付属しており、これに突き刺すと、自動的にアルコール洗浄と充電が行われる。この洗浄はなかなか豪快で、「ギュオーン」という音とともに、15分ぐらいかけて洗浄と乾燥を繰り返す。ちまちま髭を掃除したりしなくていいし、衛生的。

最後のお楽しみ。実はこれが一番重要なのだが、一ヶ月毎の洗浄液モジュール交換の際に、どれほど髭が剃れたか、目で確認できる。洗浄液モジュールの底面部が、ハニカム状になっていて、そこに髭が沈殿するようになっているのだ。一ヶ月の後、髭の溜まったモジュールを眺める快感は、使用後の毛穴すっきりパックを眺める快感に似ている。

評価:strong buy.



某月某日
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夕日の沈む頃、空に電線と団地の階段が交差する景色。それは、僕に子供の頃の夕暮れを思い出させた。

家への帰り道、いつも団地の中を通る坂道を歩き、走った。

あの頃、未来への不安はなかった。失われるなんて、思いもよらないことだったから。



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大人になれば、生きることは楽になるのだと思っていた。少なくとも、もっといろいろな事が分かるようになるのだと思っていた。

でも、どうやら、違うらしい。最近の複雑な世の中では、自分の姿を見失うのはあまりにも簡単。



Photo:2000. Kobe, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D(IF), Fuji-film.



某月某日
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朝、雨が降っていた。小学校に行く道すがら、カタツムリを捕まえた。

カタツムリは、筆箱に入れておいた。その頃、やたら蓋がたくさんついた筆箱が流行っていて、隠し場所には困らなかった。悪戯されたら困るから、友達には内緒。

帰る間際、筆箱の隅をのぞくと、膜を張って寝ていた。やはり、雨の中がよいのか。



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帰り道、雨は降り続いていた。僕は、カタツムリを逃がすことにした。
 アジサイの咲いている塀の向こう側に、放り投げた。

カシャッ、と音がしたような気が、、。

カタツムリは、きっと強い。雨は、やがて上がった。



注1:2001. Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D(IF), Fuji-film.
注2:羊ページはコンテンツの作成に、ダラダラ時間をかけるため、季節がずれ気味です。



某月某日
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つらいことと、楽しいことと、どっちが多いのだろう。

楽しいことのために、生きているんだろうか。それとも、単なる、バランスなのだろか。

つらいことは、簡単に積み重なるけど、幸せは難しい。

積み重ねた幸せはとっても脆い。



注1:2000. Tamagawa, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D(IF), Agfa.
注2:ディスクの中から見つけだした文章です。僕の言葉なのか、あるいは誰かの言葉を書き留めたのか、定かではありません。



某月某日
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「ネットに繋いでいる場合ではない」と言われつつ、繋ぐのがSEです。肺炎に倒れる直前に書いた文章をアップしておきます。



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曇りになると、なんとなく外に出かけなくちゃ、というある種の強迫観念も薄れて、家でのんびり。そうはいっても、いろいろやらなきゃいけないことがあったっけ。

Yシャツのローテーションは、どう考えても足りないし、カードの支払いにもいかないと。この間買った、 BRAUN Flex Syncro System 7570 のキャッシュバックも応募しないといかん。フィルムも切している。それから、Nikon F100 を修理に出さないと。そう、壊れちゃったみたいなのだ。

まわるべき所があって、やるべき事がある。そのほとんどが、事務手続きみたいな後ろ向きでも前向きでもないものだけれど、ある種今日は忙しい。



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やっとの思いで、F100 の保証書を探し出す。保証期間はギリギリだった。そう、この一眼レフを買ってから丁度1年になる。極端な露出オーバーで、今春に撮った京都と留寿都の写真はまったく使い物にならなかった。僕の設定ミスかと思ったが、立て続けに数本ダメだったので、どうもカメラ側の問題らしい。

ヨドバシカメラでは、すんなりと修理依頼を受け付けてくれた。売り場をうろうろして、倉木麻衣の新しいアルバムをポイントで買った。なんとなく聴くのにいいかなぁと。最近、流行の邦楽もそんなに恥ずかしく思わないで買えるようになった。



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いろいろやっていたら、日が暮れた。「焼肉半額です〜」と叫ぶ居酒屋の客引きにちょっと惹かれながら(腹が減ってた)、家路についた。

フィルムは、買い忘れた。



注1:F100は22種類のカスタムセッティング項目を持っている。(覚えられるか、そんなもん)これらの設定に加えて、シャッター速度や絞り、フォーカス等をマニュアル/オートで決めていき、撮影する。つまり、このプロセスのどっかで、変な設定がかかっていたりすると、予想を裏切る写真が出来上がってくる。このクラスの一眼レフは、変な設定を与えても、「だって、あんたがそう撮れって言ったんでしょ」とそのまま撮すようになっている。



某月某日
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ここしばらく、家に体温計というものが無かった。

体調の良いときには、買いに行こうなんてみじんも思わないものだし、必要な気がする時には、買いに行く気力が無い。だから、体温計が無かった。



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そうは言っても、医者に行くたびに、


「熱はありますか?」

と訊かれて、


「はぁ、多分(測れないからなぁ、、)」

と答えるのは、ちょっと問題。一念発起して、ヨドバシカメラのアウトレットで体温計を買ってみた。セイコーの OEM で National ブランドの 1,500円。高いのか安いのか、よく分からない。緑色のデジタル体温計で、緑色のケース付き。ケースの真ん中で、白いイヌがマラカスを振っている。

暫く使ってみて分かったこと。平熱が、昔より下がっている。僕の平熱、35.1度。これって、多分、低体温というやつだ。不規則な生活と、短い睡眠時間。会社に入ってからの数年で、体質改悪されたらしい。



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それから半年。今夏、ついに体温計の威力が発揮される時が来た。

夏風邪、妙に辛い感じ。

測っていくと、数値がぐんぐん上がっていく。36度を突破し、37度を突破し、38度も突破。38.5度を超えたところで、恐くなったので計測終了。体温計、あんまり意味がない。

病院に行ったら、肺炎だって。うげー。



注1:OEM (Original Equipment Manufacturer)
注2:白いイヌの幻覚が見えたわけではなくて、そういうプリントがしてあるということ。



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