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文章が書けない日々というのがあって

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2010年8月30日 月曜日
Photo: 堤防 2008. Tokyo, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

Photo: "堤防" 2008. Tokyo, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

羊ページはずいぶん長く書いているが、それでも書いていない月というのも幾つかある。
文章が思うようにかけなかった日々があって、練習で日記みたいなのを書いていた。


連休の最後の日、いつものように7時過ぎに起きて、ゴミを出す。

今日は天気が良さそうで、気分が良いのでちゃんと洗濯をする。そうして、昨日何の気無しに初めて買ってみたなばなという葉物の野菜を使って、豚肉と炒め物をつくる。生ハムの切り落としも買っておいたけれど、パンという気分では無かった。中華風に鶏ガラスープの素を入れて、塩胡椒で炒める。油菜のようなちょっとしたクセがある菜と、その味付けはよく合って、美味しい。


掃除機をすっかりかけて、窓を開け放して、太陽が差し込むのを感じながら、ゆっくり文章を書く。とても良い気分だ。まだ春には遠いけれど、それでも、太陽の光に力が戻ってきているのが分かる。僕は、やはり暖かい方が好きだ。

騒々しいサイレンが大通りを通っていく。直ぐ向こうに海が開けているから、この街は前の街とは、なんとなく空気が違う。そういうことにも、僕はなかなか気がつくことができなかった。人は見ようと思わなければ、何も見ることはできない。感じようと思わなければ、何も感じることはできない。

滑るように文字が打ち込まれ、そうして形になっていくことに、僕は満足感を覚えた。今日は、どこかに無理にでかける必要もないだろう。



zeiss マニアか?

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2009年1月1日 木曜日
Photo: 春景5 2008. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28

Photo: "春景5" 2008. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28

昔から日本人のイメージは、首から一眼レフを下げて眼鏡をかけて、というものだが、デジカメ時代に入って日本人のカメラ好きには一層拍車がかかったようだ。

桜満開の千鳥ヶ淵は、世界のあらゆるカメラが集合していた。携帯電話(大多数派)、コンパクトデジタル(多数派)、一眼デジタル(かなり居る)、フィルムコンパクト、一眼レフ、二眼レフ、ステレオ、中判、ピンホール。


さっきまで側らで超大型機材で撮影していた、明らかに本職の撮影チームが大判カメラを仕舞って撤収作業。その側らで、僕も zeissikonと、RX をケースにしまい込む。いや、それにしてもみんな持ってるカメラ凄いですよね、なんていうスタッフの話し声が聞こえてくる。

日本ぐらい、万人が道具に凝る国も珍しいのではないかと思う。それにしても、今年は殆どの人がデジタルカメラを使っていた。僕のフィルムを巻き上げる音は、その場所で少し異質に響いたほどだ。

次の撮影のために zeissikon に換えのフィルムを入れていると、アシスタントの人が僕の手元を暫く凝視していた。zeiss マニアか?



Carl Zeiss Biogon T* 28mm/F2.8(ZM)

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2006年3月18日 土曜日
Photo:2006. Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX

Photo:2006. Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX

Zeiss Ikon 標準ファインダーでサポートされる、最も広角のBiogon 28mm/F2.8。6群8枚のコンパクトなレンズ。

モノクロで撮ったときの、コントラストの描写は驚くほど鋭い。暈けは繊細、エッジの立ち方はハッとするような鋭さ。

反面、カラーポジ・ネガで撮ると、なんというか薄味の描写が、個人的には物足りなく感じる。少し遠くに写るような、そんな感じがする。

いずれにしても、とても個性のあるレンズ。zeiss ikon の肩に力の入らない操作感と、きりっとした描写のコントラストが面白い。自分が思ってもいなかったものを受け取れる、そういう飛躍があるという意味では、 MM の Planar 85/1.4 に並んで僕の好きなレンズだ。



Zeiss Ikon

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2006年3月18日 土曜日
Photo: zeissikon

Photo: zeissikon

Contax を生んだカメラメーカー、Zeiss Ikon がカメラの生産を中止したのは1972年。それから約30年、コシナの製造により 35mm レンジファインダーとして、Zeiss Ikon の名前が蘇った。

発表当初、「いったい幾らするのか?」と言われたボディは、発売されてみれば 15万円台という価格。(当初は、40万ぐらいするんじゃないか?と皆言っていた)特に、Contax のルーツとも言えるブラックペイントは、フィルムカメラ冬の時代にあっても、製造が追いつかずに入手困難だ。


デザインは直線を基調とした、Zeiss らしいすっきりしたもの。ライカのような威圧感はなく、かといって、没個性でもない、主張のあるデザインだ。Zeiss Ikon のロゴが正面に入っているが、普通の人はいったいどこのカメラなのか分からないだろう。ボディにコシナの名前は無く、左肩には Zeiss のロゴが付く。

ボディ色はシルバーとブラックが選べる。どちらも値段は同じで、両色共にペイントだ。自分的には黒しか無い気がしてブラックボディを選択。web ではただの色違いぐらいの印象だが、実機を見てみると、シルバーに比べて印象が引き締り一回り小さく感じる。(買ったときは品薄で、ブラックボディは実機 を見ないで予約注文した)表面処理はマット仕上げではなく、少しグロス気味。塗装はかなり厚めに塗ってあるように見えるが、web で言われているようなムラは気にならない。ボディ上の文字類は印刷ではなくて、刻印 + 塗装となっている。

ボディは見た目よりも軽いが、手に持った感触はかなりしっかりしている。このサイズのカメラを使うのは初めてだが、「撮る」という動作においては、大きからず小さからずの丁度良い大きさのように思う。

撮る前の準備として、フィルムの装填は少し慣れが必要。マニュアルの記述がいささか不親切。まず、フィルムのリーダー部分の先端を、巻き取りスプー ルの溝に噛ませるのだが、ここの図がいまいち分かりにくいように思う。最初、操作に少し迷った。(レンジファインダー慣れしている人には、当たり前なのか なぁ)


次に撮影に関する部分。ファインダーはとても明るく文句無い。レンズが 28mm だと、アイポイントがかなり低くなるが、それは一眼レフと比べるからだろう。(レンジファインダーって、そういう事は気にしないのか)シャッター音、感触 は思った以上に良い。ほれぼれするような類のものではなくて、抑えめでパタリ、という感じで切れる。価格を考えると、まずは良くできている、という印象。 ISO 設定、シャッター速度設定、AE 設定、露出補正のインターフェイスは直感的に1つのダイアルにまとめられていて BESSA と同じ。EV±2 の範囲で AE の目盛が切ってあり、それ以外がマニュアル設定のシャッター速度になっている。なお、露出補正は ZM レンズに合わせて 1/3 ステップに変更されている。

電子制御は AE 部分のみなので、シャッターチャージ、フィルム巻上げ、絞り、フォーカス、フィルム枚数カウント、ISO セット等は全て手動・機械式だ。デート写し込み、セルフタイマー、ストロボ、ブランケット撮影機能等はもちろん無い。ブライトフレームについては、レンズ の「つめ」を使って自動的に選択される。


幾らでも便利なカメラが売られている「今」になっては、この「機械」は、面倒は面倒な代物だが、自分で「撮っている」気がする。趣味的なカメラと言 えるが、この機械自身が持っているリズムのようなものは、確かに写真に違いとなって現れるようで、僕はそれが気に入っている。また、機械はレトロでアナク ロでも AE はかなり賢く、レンズは最新の T* コーティングレンズであり、性能は高い。クラシックなリズムを持ちながら性能は現代の水準。飾りではなくて道具として使えるカメラだ。



Zeiss Ikon (Black) が来た。

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2006年2月8日 水曜日
Photo: 街路 2005. Tokyo, Japan, Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: "zeissikon" 2006. Tokyo, Japan, Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

CONTAX 販売完了以来、もうフィルムカメラを買うことはないだろうと思っていたのではあったが、また買ってしまった。しかも、時代に逆行するMF一眼レフから、さらに退行して手動巻の MF レンジファインダー。


とか書いてみたが、買えない売ってないという噂の zeiss ikon black を入手できて、実はかなり嬉しい。予約したのが一月の頭で、待つこと一ヶ月、思ったよりも早くやってきた。フィルムカメラからの撤退を表明するメーカーが増える昨今、デジカメでも、オートフォーカスでもない、アナクロカメラの zeiss ikon は生産が追いつかない状況なのである。いったいどれぐらいの生産能力があるのか知らないけれど、こういったものが欲しいという層は確かに居るようだ。

以下、zeiss ikonのユーザーレビューはまだあまり無いみたいなので、少し細かく書いていく。興味の無い人には、つらいと思いますけど、、。


買ったのは zeiss ikon のブラックペイント(シルバーもペイントなのだそうだが)、biogon T* 28/2.8 に、レンズシェードと、UVフ ィルタ。これに、zeiss 純正のレンズクリーニングキットをおまけで付けてくれた。普通に定価売りのところもあるが、横浜某所では「おおっ!」という値引きをしていただいた。なんかマニアックで怖そうな店構え(失礼!)だったのだが、値段もサービスも文句なし、感謝。

で、まだ撮影もなにも出来ていないので、(デジカメなら即レビューなんでしょうけど、そのアナクロ感が良いでしょ)写真以外の感想を書いておく。

まず箱。CONTAX T2 は宝石箱みたいな豪華なパッケージに入っていたが、それは遙か昔の事。化粧箱に発泡スチロールで、ごくごく簡素な普通のパッケージング。パッケージは白地に、zeiss のロゴが入ったもので、すっきりしている。本体にもレンズにも直筆の検査証が入ってきたのは感心した。

本体。シルバーに比べて、引き締まって一回り小さく感じる。自分の好みでは、やっぱり黒。実機を見ないで予約したが、やはり正解だった。表面はマット仕上げではなくて、少しグロス気味。いろいろなところで言われている、塗装のムラはあまり気にならない、というか何で文句が出るのかよく分からない。別に塗装で写真を撮る訳じゃないしね。ボディを手に持った感触はかなりしっかりしている。僕はこのサイズのカメラを使うのは初めてだが、「撮る」という動作においては、大きからず小さからずの丁度良い大きさのように思う。(それが、あえて、レンジファインダーを追加で買った理由でもある)あと、ボディ上の文字類は印刷じゃなくてちゃんと刻印+塗装。

次に撮影に関する部分。ファインダーはとても明るく文句無い。レンズが 28mm だと、アイポイントがかなり低くなるが、それは一眼レフと比べるからだろう。(レンジファインダーって、そういう事は気にしないのかな)シャッター音、感触は思った以上に良い。価格を考えると、ここは良くできている、という印象だ。ISO 設定、シャッター速度設定、AE 設定、露出補正のインターフェイスは直感的に1つのダイアルにまとめられていて BESSA と同じ。EV±2 の範囲で AE の目盛が切ってあり、それ以外がマニュアル設定のシャッター速度になっている。

結論として、ボディの定価153,000 をどう考えるかだが、個人的には十分リーズナブルな価格設定だと思う。見た目、ライカのような威圧感はなく、かといって、没個性でもない、主張のあるデザインだ。機能性は現代的であり、飾りではなくて道具として使える。


レンズ。これはまだ撮っていないので、なんとも評価しようがない。biogon T* 28/2.8 は標準のファインダーで使えて、大きさのバランスも本体と丁度良い。付けた感じは、一番見栄えがするレンズかもしれない。レンズシェードを付けると結構インパクトが出てしまうので、個人的にはあまり付けたくないか。(買ったのにね)なお、スペックシートに出ていなかったような気がするが、絞り羽は 10枚となっている。

最後に、匂い。(なんだそれ)明らかに、CONTAX と違う匂いがします。zeiss だけど、CONTAX とは違うカメラなんだなぁ、という気になります。